アロマンティック・アセクシュアルではなさそう
アロマンティック・アセクシュアルの本を読んでいて、私はどっち(恋愛・非恋愛)の気持ちもわかるから、その中間にいるんだろうなと思った。そしてどちらかというとアロマンティック・アセクシュアルに共感できるところが多いと思った。
ただよく考えてみると、その中間というのはおかしな考えで(私の感覚では)、ふたつの円の中間ってなんだ?と思った。円の中心と中心の二点間の中央ということならわかるけど、数学じゃないのだからそんなことはないわけで、なら私は全く別のところに属しているのかもしれない。
昨日見た映画「そばかす」で男性が、女性(アセクシュアル)といい感じの雰囲気になって、キスをしようとして拒否られるシーンがあった。男性は必死に謝って(後に逆ギレして)、女性は困惑しながらも私には性的な惹かれが存在しないのだ的なことを必死に説明するのだけど、その必死さがおもしろくて私は笑った。
私はどちらも理解できるし、どちらも理解できないんだなと。
私がアロマンティック・アセクシュアルの人たちに共感していたのは「恋愛・性愛ってそんなに大切? 私たちはしたくありません」的なテーマで、そして私がずっと共感できなかったのは「でも私たちには家族愛や友情があります」みたいな雰囲気。あとは単純に私は恋愛感情も性的な感情もないわけではないと自認している。
私の感覚だと「恋愛・性愛・友情・家族愛ってそんなに大切?」というテーマでも私は共感していたと思う。私がずっとアロマンティック・アセクシュアルに対して共感はできるのだけど、自分がそうだと自認できなかったのは、やっぱりそこら辺のズレを感じていたからなのだと思う。
ただ「恋愛・性愛・友情・家族愛ってそんなに大切?」もやっぱり私の中ではズレているというか、そもそもアロマンティック・アセクシュアルとは前提がズレているという感覚。私は恋愛感情も性的な感情もないわけではないのだ。
そして「ある」と言えないわけでもない。だって「ある」ので。ならなぜ「ないわけではない」みたいな言い方になるのかと言うと、私は単純に人に会いたくないのだと思う。恋愛も性愛も友情も家族愛(これは少し別な気がするけど)も、前提として人と人とが会うという行為?のもとに成り立っている。私としては感情、関係としての恋愛は良いのだけど、そこに行きつくまでが嫌という感覚が近い。
人付き合いは大切だよみたいな言説があると思うけど、そういうものに対する反発みたいなものが私のなかにはあって、アロマンティック・アセクシュアルにも似たようなものがあって、私はそこに共感していたのだと思う。私は人付き合い全般に対して、彼らは恋愛・性愛的なものに対して。
ただ恋愛伴侶規範的なものがこの世界にははびこっていて、私もその信奉者というか洗脳されているというか、そういう面があってややこしくなっている。私のすべてを受け入れてくれる存在と出会う以外に私が救われる道はない!みたいな。
ただ私の場合はそれが恋愛である必要はないと思っているから、アロマンティック的なのだけど、「すべてを受け入れてくれる存在」というのは私のなかでは広義の意味での恋愛の枠に入っている。
私の絶対的な理想では孤独に生きていきたくて、でも現実的な理想だとさみしいのでちょっとくらいは人といたくて、完璧な理想だと私のすべてを受け入れてくれる存在と出会いたい。
現実的な理想の場合は恋愛じゃなくても良くて、そこがアロマンティック的(正確にはクワロマンティック?)だと思っている。絶対的な理想は孤独人間で、完璧な理想はロマンティック寄りになる。
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基本的には人と会いたくない、という感覚がマジョリティだと思っていたことはないけど、結構理解されていない感覚なのかもしれないと思い始めている。アロマンティック・アセクシュアルの人々のように、「はいはい、めんどうな告白を断るための言い訳でしょ?」みたいな。
違うんです。あなたとは良い関係を築いていきたいと思っているし、私を誘ってくれてとてもありがたいし、本当に申し訳ないと思っているのだけど、私はあなたと会いたくないのです。
でも全員に対してそうなわけでもなく、会える人もいる。それはハードルを乗り越えているのであって、会いたいが先行しているわけではない。ただ現実世界にそのハードルを越えるほど会って楽しい人がほとんどいないだけで。
だからその会いたいくないわけじゃなくて、会いたいが先行することがないというか、よくわらないというか……言い訳じみてきたのでやめます。
私が言いたいのは仕事以外で私を誘わないでくれということです。仕事の人たちに言っています。
なんかやっぱりラベル、名前がつくと深刻っぽさが出るので、名前って必要なんだなと思いました。根本的な解決にはならないけど、その場しのぎ的な効果はある。
全員が全員、あなたと同じではないと言いたいのだけど、そういう考えもなかなか難しいよなと思う。
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