君たちはどう生きるかを見た
私はジブリ映画をたぶん初めて映画館で見た。ジブリというか宮崎駿を好きになったのはここ三、四年だから、新作を見られるというだけで嬉しかった。
見た率直な感想でいうとメタファーがキツすぎるとか、終盤まで見方が分からないとか、詰め込みすぎとかそんな感じ。もう一回見たいなぁ。
で、いま、これは宮崎駿の創作に関するなんちゃらかんちゃらという考察を読んでなるほどな〜とぼんやり思った。ジブリオタクではないので興味ないなぁって思った。
考察なんかを読む前の感想として印象に残ったのは創られた世界が崩壊していくシーン。
私たちは人が作った世界の上で生きてるわけだけど、人が作ったものというのはいつかは崩壊する。では私たちはこれから崩壊していく世界でどう生きるか。そんなことを言われているような気がした。
人間関係でもなんでもそうだけど、あの積み木のように絶妙なバランス、風が吹けば倒れるようなバランスで物事は成り立っている。それを調整していくのも大切だけど、何か新しいものを作るにはそれを壊すことも必要なんだと思う。
私はハウルの城が崩壊するシーンと重ねてる。新しいものを作るなら古いものは壊さなければいけない。確かハウルは後にまた似たような城を作ってて、今作は別の道に進んだ。
この話は血縁関係からの解放みたいなふうにも見えた。あの親戚のおじさんの創った楽な世界を継ぐのではなく、別の道を歩んでいく決意。そして他者を受け入れるということ。
この作品は悪意がテーマのひとつであるようで、主人公が悪意を持っている(それは珍しいという考察を見た)。彼は悪意の象徴として傷を持ってる。
それがどういった種類の悪意なのかは分からないけど、例えば傷をつければ父が喧嘩相手に復讐してくれるとか、そんな感じの悪意なのかなと私は思った。
あと彼はアオサギに明確な悪意を持って矢を飛ばしている。父の再婚相手にも多少の悪意を持って接している。
逆にその二人も彼に対して悪意を持っていた。純粋に愛だけで接してくれたのは実の母(あと父も?)だけかな。
悪意を持たない人間なんていないわけで、自分と他者の悪意に対してどう向き合っていくかが大切なんだろうなぁと思いました。
君たちはどう生きるか。英語版のタイトルは違うようなので、これは私たちに向けられたメッセージなんだろうなぁ。さて、私はどう生きるか。
最後に私は米津玄師のファンなので歌詞について少し話させて。
地球儀の描写はひとつもないのにタイトルは地球儀。地球儀を回すという行為は「どこへでも行ける」みたいな印象を受けた。まあ逆に「どこにも行けない」と悲観的に取ることもできる。
あとは自分の中にあるもうひとつの小さな地球とか、そういう創作的な世界として捉えることもできるのかなって思った。
僕は道を曲がるって歌詞もいいよね。