中性的に成りたい
中性的に成りたいというか、性別という概念の外に出たいというか、透明に成りたいというか。
ネットではどんな姿にもなれる。私は3つの姿を持っている。よそいきと家とネットの姿。どれもそんなに違いはないと思う。
子供のころから一人称を「オレ」と言っていたから、仲のいい人と話すときは基本的「オレ」と言う。それに高校のころ違和感を覚えて「ボク」と言うように変えた。
性格的に「ボク」と言うべきだろう。周りは私が「オレ」と言うことにギャップを感じるんじゃないかと思った。家では「オレ」と言うのでなかなか「ボク」が馴染まない。
ネットでは「僕」と言う。小説の主人公の一人称が大抵「僕」だから。「私」と言う選択肢もあったけど、性別を勘違いされることが多くなりそうなのでやめた(実際昔はよく勘違いされた)。
そしていまここでは「私」と書いている。特に意味はないのだけど、何となくこれからは「私」と言っていこうと思う。「私」という一人称の自分であり自分ではない感じが気に入っている。
同族嫌悪的な感情で男という性別が嫌いで、男をやめたいと思うことが多々ある。やめたい理由はいくつかあるのだけど、どうもここには書けそうにない。
中性的に成りたいのだと思った。でもそれは根本的な解決にはなっていない。メイクやら何やらで男を隠しているだけで、心は変わらない。
この前、久しぶりに夢をみた。コンビニで学校の先生怒られる夢(怒られている理由はわからない。私の夢に出てくる先生はいつも私を怒る)。
そのときの私の姿は女性だった。そのことをふと思い出して私はいまこれを書いている。
目が覚めたあとも違和感のない完璧な女性。
私は女に成りたいのだと気づく。中性に成りたいなんてただの妥協にしか過ぎない(ハードルの高い妥協点ではあるけど)。おそらく私が私の心まま女に産まれていたら、中性的に成りたいなんて思わなかっただろう。何の違和感も感じずに(多少の文句を言いながら)日々をふつうに生きていただろう。
よくそう思う。並行世界の自分が幸せであることを祈るようなものなのだろうか。男で産まれようが、女で産まれようが、結局はここに辿りついてしまうのだろうか。
私は何に成りたいのだろうか。わからない。わからない。そればっかりだね、ここ5年くらいずっと。
私はこれからどう生きていけばいいのだろう。この不完全な心を抱えてどこへ行けるのか。慰めの言葉も思いつかない。