詩集「水に浮かぶ愛」
手紙
君を見ていると好きな子への手紙を思いだす
結局、何も書けなくてぐしゃぐしゃにして破り捨てたんだ
僕は字が汚かった
きっとそれが原因な気がする
寂しさ
寂しさには慣れた、と私は声にだして言ってみる
しかし寂しさからの返事はない
我慢できるって意味なのと付け加えみた
あなたと出会ってから原因不明の寂しさに襲われることはなくなった
原因明白な寂しさになったから
あなたにあだ名をつけた
寂しさよ
もう私から離れないで
星のもと
不幸になりたくないだけなのに
ありもしない幸せ願ってるわけじゃないのに
例えば死にたいと思う夜が少し減って
生きたいと思う夜が増えればいい
他に何を諦めたらいいのだろう
願いを積んだ星が落ちた場所で
その後片付けをずっとしてる
水に浮かぶ愛
すべてがどうにでもよくなるくらいにはあなたが好き
でも愛ってなんだろうって考えてる時間は嫌い
この不安が変換された愛ならば
私の愛はあなたの部屋を水で満たすことができる
口移しで息をして
水でぼやけた距離をつめる
愛という言葉が纏う美しいヴェールが溶ければ
きっと私は水に沈む
月と地球
ひとりでいるときだけ生きてる
月がふたりだったころを
あなたは知っていますか
見下すことでしか守られない何かを
引力と呼ぶのなら
私は息もできない
何もかも地球のせいにしよう
だって彼はこんなにも青いのだから