子供のような万能感を抱く。自分は他人より優れていて、望めば大抵のものは手に入るのだと夢想する。

例えば良い文章を書けたとき、私はこの世の誰よりも幸福なのだと自覚することが出来る。他人からの評価など、どうでもよく、そこにあるのはただ純粋な自己満足。

他人からの評価は所詮、自己満足の足しに過ぎない。自分で自分を満足させられるならそれに越したことはない。

しかし自己満足が足りていなければそれは、得るはずであった万能感が反転して絶望感へと変わる。ギャンブルでできた借金をギャンブルで返すようなシャトルランをしている。

永遠に続くシャトルランの最後は無になるのだろうか。なら続ける価値はあるように思える。しかしどうせ途中で息を切らして諦めるのだろう。あのときのように50回ほどで。

最近、どうしようもない寂しさを感じることがなくなった。声にならない、言葉にならない、小さな祈りをただひたすら繰り返した夜。自らの内にある虚空を見つめて寂しいと思い続ける。でもいつの間にか眠っていて、朝になり全て忘れて「生きづらい」なんて呟くこともない。

理由は単純でやるべきことがあるからだ。そしてそれは死ぬことよりも優先順位が高い。

ふつう人は死にたいと思わないらしい。そのことがどうも信じられなくて、あなたの心を見たいと思う。