ネタバレあり。

チェンソーマンレゼ編は完璧な物語だと思ってる。ここまで完璧な物語ってなかなかない。

電話ボックスのなかへレゼが押し入るところから始まり、デンジが指定したドアのなかにレゼは辿りつけずに終わる。ネズミはマキマさんとその犬(天使)に殺される。

チェンソーマン一部はマキマさんの物語だと思っている。マキマさんがストーリーを書いたチェンソーマンが主役の物語?なのかな。レゼはそのストーリの外からやってきて、デンジのなかに押し入った。だから最後はマキマさんに殺された。もしかしたらぜんぶマキマさんのストーリー通りなのかもしれない。

米津玄師のIRIS OUTを聞いて、なぜタイトルが「IRIS OUT」なのだろうと思った。私はそういう映像技法に全く詳しくないけれど、アイリスアウトというとなんかコメディー?のような印象を持つ。おしまいチャンチャン♪みたいな。

そのイメージと私の持つレゼ編のイメージがどうにも合わなかったのだけど、よくよく考えてみればチェンソーマンというのはデンジが主人公の物語だということを思いだした。デンジ視点で見れば最後にレゼはやってこなくて、代わりにパワーがやってくるというなんだかコメディーみたいな終わり方になる。そう考えるとアイリスアウトってすごくしっくりくる。

デンジからしてみればレゼは生きていて、自分を置いてどこかへ行ってしまったと思っているのだろう。デンジにとってレゼは、なんというかひと夏の本当にどうしようもない恋で、弄ばれただけのような初めての失恋。

レゼからしたらデンジは初めて花をくれた人になるのだと思うけど、そこら辺は上手く言語化できない。あの花って他人からもらったもの(レゼも最後にもらってた)で、レゼがデンジに与えたものもぜんぶ他人から教えてもらったもの(演技)で、、、

映画の感想としては、戦闘描写はすごかった。マジでヤバイ。ボンボンピカピカ本当にすごい。

ただボムになるまでのレゼをどうも好きになれなかった。やっぱり原作を先に読んでからのアニメってずっとなんか違うが付きまとう。マキマさんもなんか違う。あと世界が綺麗すぎる。アニメのチェンソーマンの世界は空気が澄んでるけど、原作は空気が淀んでる。

原作の何にあんなに魅かれていたんだろう?私は一部はマンガで一気読みしたのだけど、そのときの衝撃と印象が完璧すぎてそれをどうにも超えられない。

でもそんなのどうでもよくなるくらいよかったなあ。