桜を見るとなぜかイラつく。よくわからない感情を桜に抱いている。

それは嫉妬に似ている。ちやほやされているのが気に食わないのか、あの儚さと、平然とまた来年に咲く図々しさが気に食わないのかわからない。

誰かに嫉妬することってあんまりない。文章を読んでも商業作家はレベルが違うから嫉妬の対象にならないし、noteとかそういうwebで文章を書いてる人に嫉妬したことってどうしてかあまりない。街を歩いていても、なりたい外見の人ってよくわからない。それか嫉妬よりももっと歪んだものを抱いているような気がする。

ツイッターで女性はスカートとかズボンとか不自由なく履けていいよね、みたいなつぶやきが軽く燃えていた。その人はmtfを自認しているようで、高校生ということだった。

燃えた原因は「不自由なく」という言い方に引っ掛かっただけだった。女性はスカートを履きたくて履いてるわけじゃないと言われていた。かわいそうにと思う。

その人は男性に産まれたというだけで、スカートが履けないのは辛いと嘆いただけなのにどうしてそんなことを言われなきゃいけないのだろう。オートガイネフィリアなのでは?とも言われていた。ひどいことを言うなあと思うけど、それが酷いことなのかどうかは人によって違うので何とも言えない。

私はmtfではないけど、そういうぐちゃぐちゃした感情はそれなりに理解できるつもりでいる。嫉妬に似た行き場のない感情。努力とかそういうものでは覆しようのない現実に諦めをつけて生きていく。

桜はいいよなと思う。いちばん綺麗なときしか人の視界に入らない。桜になりたいとは思わないけど、なんだろうどうしても私のものにはならないのだという感覚がある。

わからないけど、ぜんぶ桜のせいにしてしまいたくなる。